<<21-03 続かぬお芝居>>

どれほどの時が過ぎたのか、バスタブの中で、彼のそそり立つ坊やを握っていることに気付いた。


あ、未だイッてないんだ・・、抜いてあげなくっちゃ・・、体を起こそうとしたら抱き締められた。


良かったみたい・・、また潮を吹いたね・・!


さっきのはオシッコじゃなかったの・・? でも、どーして判るの・・?


あのときと同じ味、っても、特別な味は無いけどね。もうひとつは分量、口の中に広がるほどの量じゃない。


ねぇ、オシッコ飲ませて・・、君のオシッコが欲しい・・、ひと口では飲めないくらいたくさんのオシッコ・・、飲ませて・・



強く促されて立ち上がり、彼の目前に、ツルツルの恥丘を晒す。


尿意がない訳じゃないけれど・・、見られてのオシッコは無理、まして、立ちションなんて・・


だめ・・、出ないよ・・、やっぱりダメ・・、


半泣きで訴える私に、そのまましゃがんで、と、優しい声。


言われるままにしゃがむ・・、自然と、お湯の中でジャパニーズスタイルを採っていた。


股間に彼の手が伸び、秘所の全てを覆う・・


これなら出せる・・? 耳元で囁く彼にしがみついて・・、



出せたね、掌に強い水流が当たったよ。



しがみついたまま、しゃがんだまま、股間を閉じて彼の腕を締め付ける・・


オシッコしちゃったぁ~~、でも、でも、でもぉぅ・・、普通にオシッコしたときの解放感とか爽快感とは違う快感があった。


あれはきっと、性的なナニか、そこに彼がいなければ味わえないナニかだろう・・・、


だけど・・、そんなコトって・・、やだっ・・、オシッコするとき傍に居て・・、やだっ・・、絶対に認めたくない・・



彼にもたれかかり、ふて腐れ拗ねたような口調で、小さく訴える。


やっぱり・・、やだぁ・・、オシッコするの恥ずかしい・・


立ち上がった彼の、そそり立つ坊やを握りしめたい気持ちを抑え、促されるままにシャワーを浴びる。


手早く体を洗うが、体を動かすたびに、そそり立つ坊やが腰や腹に突き当たる・・


握りしめたい気持ち、噛みつきたい気持ちを抑え、知らんぷりを装う。


バスルームを出て体を拭い、手を引かれてベッドへ向かう。


お芝居は成功! 彼は私のきげんを損ねた、と思ってる! ベッドの上では、きっと素敵な展開が待ってるはず! 


このまま暫く、ふて腐れたフリを続けよう・・・期待に満ち溢れていることを、感づかれぬように・・・。



彼が、仰向けに寝かせた私に覆いかぶさり、髪を撫でながら、耳元で囁く・・、恥ずかしい思いをさせて、ごめんね・・


私は目を閉じて、知らんぷり・・


どーしたら、きげん、直してくれる?


恥丘に手を置いて、ここにキスしてあげよーか・・


だめッ!


払い落されてお尻を半周した手が、その下に潜り込み、じゃあ、こっち・・


もっと、だめっ!


じゃあ、やっぱ、フルコースだね・・、近づく彼の唇が触れる瞬間、顔を背け・・、


キスさせてやんないっ!


諦めたように体を離し俯せた彼は、私の右腕を抱え込んで掌に顔を埋めた。


手首と掌の境に唇を寄せ、親指の内側を舐める舌が、指先まで辿ってゆく。


親指全体を銜えて吸い付き、舐め回す。


親指と人差し指の間を舐める舌が先頭まで行き着き、人差し指全体を銜えて・・。


小指まで五本の指を丁寧にフィラチオした唇が、掌から手首へ移り、前腕の内側を昇って肘の内側、更に二の腕の内側から脇へと、舐めてゆく。


その唇が脇から片口へ辿り着くころには、もう、我慢できなくなっていた。


彼の頭を抱き寄せ、両頬に手を当てて、半ば強引に唇を合わせる。


強く吸い込み、入ってくる彼の舌に噛みつく。絡み合う舌を押し戻すと、彼が吸い込む。


挿し入れる私の舌を、今度は彼が噛む。重ねた唇を離すことなく、何度も何度も、絡み合い互いに出入りする舌。


暫くして彼の唇が、私の唇から離れ、首筋へ、耳へ、と動いてゆく・・、いつものフルコースが始まった。


私の大好きなコース、全身の全てを、隠すことなく全てを、彼は、丁寧に愛してくれる。


耳と首筋の次はおっぱい、脇を通って背中、腰へ経てお尻・・・いったん太ももへ降りて、秘所へ・・・


秘所はともかくとして、後ろの穴で感じる、なんて、考えたことさえなかった。


そこは、誰に対しても隠すべきモノ、話題にすることさえ憚られるモノ、そう思ってた。


でも今は、彼の目前に晒し、口づけされて、舐め回され、指を入れられて、とてつもない快感に達してる。


コースの終わりが近づいた。きて、きて、入ってきて。


次に、オシッコ飲ませて、と言われたら・・