<<01-01 1mルール>

「ねぇ・・・お風呂でさ、君の全身を泡塗れにして、撫で廻してるよね・・・あれ、どう思ってる?」


「どう思ってるか、って、なんでそんなこと聞くの?」


「いやね、ぼくは何時だって君に触れていたい・・・お風呂は君の全身に触る絶好のチャンスだからね・・・、でも、君が嫌だと思うなら・・・」


「ウフッ、1mルールを決めたのは、あなたでしょ!」


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彼はソフト屋さんなので、このマンションは住居兼仕事場。


半年前から通い婚状態の私に、彼が言う。


できることなら、いつでも君に触っていたい・・肩を抱き、腰に手を廻し、手を握り、足に触りたいし、お尻にも触りたい・・・


でもね、君に「うっとおしい奴」と、思われたくない。


だから・・・、二人の距離感を、全て君に委ねるよ。


触られたくないときは、手を伸ばしても届かないところに居て。まぁ、およそ1mだね。


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あぁっ・・嬉しそうな笑顔を浮かべた彼の手を取り、


「お風呂に入りましょ、で、洗って!」


立ち上がり私を抱きしめて唇を寄せる彼の股間は既に膨らみ始めていた。これは・・お風呂で抜いてあげよう・・きっと喜ぶはず!

<<01-02 フェラチオ>>

温めのバスタブで始まったそれは、いつも以上にねっとりとした愛撫。


向かい合う私のかかとを持ち上げ、足の裏を胸に宛てさせ、掌が脹脛を滑る。


膝から踵まで何度か往復した手が止まり、足首から先を丁寧に洗い始めた。


足の裏、五本の指、力を込めて垢すりのように揉み撫でまわし、出しっぱなしのシャワーで泡を洗い落とした後、土踏まずへ唇を寄せた。


足の裏全体を舐め回した後、小指を口に含み、美味しそうに舐める。次は薬指・・・これはもうフェラチオ・・・


いま、立って、と言われたら・・・絶対無理・・・


両足の次は腕、肘から始まった愛撫が掌へと進み、指へのフィラチオ、これは前にもして貰ったことがある。


バスタブの中で私の体を反転させ、後ろから抱きしめて、耳たぶを噛み、首筋を舐める。


肩から上腕を洗い、やがておっぱいに被さった手が、泡塗れになった二つの膨らみを下からすくいあげ、内から外へ、外から内へと揉みこんで手を離す。


ポチャン・・・お湯に沈む音が響く。


その手がときどき乳頭をかすめ、回を重ねるごとに乳首が立ち固くなってゆき、声も出始める。


「あぁぁ、・・」


親指と人差し指で、乳首を摘まみ揉みほぐされて、絶頂が近づき、腰の後ろで大きくなった彼の坊やを握る手に、思わず力が入る。


「痛っ・・そんなに強く握っちゃダメ、折れたら(笑)どーすんの・・」


この幕間で絶頂は遠のいた。


「ごめん・・ねぇ、絞り出してあげる・・立って・・」


いつもならこのあたりで、立たせた私の茂みに顔を埋め、クンニが始まる


だけど今日は逆、立っているのは彼、目の前にそそり立つ坊やにシャワーしながら、片手で陰嚢を掴み、掌で転がす


先っちょに口づけて、頬張ろうとするが、とても無理。


長い竿を握る手を、前後に滑らせ、鬼頭に頬ずりし舐め回す。


やがて終わりの気配が漂い、口の中に爆発した。


彼からの捧げものを飲み干し、小さくなってゆく坊やを追いかける・・やっと口腔に収まるサイズに・・


バスタブに崩れ落ちた彼に優しく抱きしめられ、静かなひと時が過ぎる

<<01-03 祭りの装束>>

そろそろ上がろうか・・・


パンツとシャツだけを身に着けた彼を脱衣所から追い出し、彼のための身繕いを始めた。


さっき絞り出してあげたけど、満足してはいないはず。


私もそう・・・未だ秘所には触れられていない・・・


ガーターベルトを巻き、横ひもショーツ着ける。


ストッキングは無くテープが揺れているだけの、殆ど無意味なガーターベルト。


彼が大好きな景色、最初は言われるままに纏っていたが、いまでは、ショーツの下で揺れるクリップが心地よくなっている。


そのショーツの紐は、数時間後もしないうちに解かれるはず。


スリップを纏い、大きめのネグリを被って、彼のための装いを隠す。


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素っ裸なら、お風呂で十分、いつも堪能させてもらってる。


でもね、君の下着姿が見たい、見せて欲しい。できれば、ちょっとエッチな下着ね!


これ着けてくれないかなぁ・・誕生日のプレゼントは、細やかな刺繍で飾られた下着セットだった。


包みを解き、初めてのガーターベルトを手にして固まる私に、微笑む彼が纏わせてくれた。


恥じらう私を立たせ、少し離れたところから、全身を見つめる彼。


前から後ろから、右から左から、舐めるような視線が突き刺さる。


「素っ裸ならお風呂で十分」との意味が判った!


お風呂でのじゃれあいより、ずっとずっと恥ずかしい。


多少なりとも布地に覆われているのに・・・


彼の坊やはそそり立ち、私の秘所も熱を帯びはじめた。


やがて、恥ずかしいとの思いは消え去り、見られることで、快感が湧くと知った。


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いつしか、彼のための装いは、彼と私、二人だけの祭りの装束になった。