<<02-01 彼の指が・・入ってくる>>

ベーコンとコーヒーの香り・・素っ裸でエプロンを着けた彼が、朝食を作っていた。


「オハヨ! 顔を洗ってウォシュレットしておいで、あ、スリップだけね!」


このマンションでの食事は全て彼の手作り、私の出番は無い!



窓際のソファは未だベッド状態、端っこに並んで座り、朝の陽光を浴びながら、彼が話し始めた。


「もうひとつ、君に受け入れて欲しいことが、ある・・」


「今度は謀なし・・はっきり言うよ・・、君の後ろの穴、お尻の穴に指を入れたい・・」


私の手を取り真剣な表情で語る、そのハナシは、なんとなく予想していた。


「・・それって・・」


何時か何処かの女性誌で目にしたことがあるが、その時には、無縁なモノガタリと思った。


けれども昨夜、後ろの穴を丁寧に愛され、初めての快感に溢れたとき、もっと先があるはず・・と・・その言葉を思い出していた。


意識せずともアタマの片隅にあったのか・・? 私はそれを、心の奥底で、望んでいる・・? 恐る恐る、その言葉を口に出す・・


「・・それって・・アナル・セックス・・?」


「おおきくなったぼくのチンチン、君の口にも入りきらないでしょ、後ろの穴にはとても無理、そんなことは考えていないよ」


「ほんとに・・指だけ? それだけでいいの? それだけで嬉しいの?」


私の親指を咥え、ひとしきり舐め回して言う。


「ぼくの口の中に指を入れて・・感じるでしょ?」


「今度はほら、ぼくの指を咥えてごらん」


さし出す彼の手を取って、人差し指を咥えた。自然とフィラチオのような動き・・


「ね、指を咥えても、咥えられても、良い気持ち、感じるでしょ」


「後ろの穴もきっとそーだと思うよ。指だけでもね、入れる側も、入れられる側も、きっと感じるよ」


「君を傷つけるつもりは無い、こころもからだも、絶対に傷つけはしない」


「お尻の穴をもっともっと愛したい、今度は指で愛したいけど、君が嫌がることはしない」



「・・・いいわ・・・あなたの好きなようにして・・・させてあげる・・・」



「でもね、でもね、痛いのは嫌、・・あんなところに指を入れられたら・・」


痛くなんかしないよ、ほら、これ、と見せた小瓶には『馬油』とあった。


「じゃあ始めよう!」


「ちよちょちょっと、待って、朝の9時よ!、いまから?」


お姫様抱っこする彼にあがらう。


「いまね、お尻の穴をどうして愛するか、話したよね」


「君はそれを受け入れてくれた・・嫌々じゃないよね、むしろ・・」


「あそこは、きっと、潤い始めていると思う。だから、いま、なんだよ」


「じゃあね、賭けをしようよ・・君のあそこが潤っていたら始めよう、乾いていたら今夜迄お預け、どう?」


興味と関心が、全くない訳じゃない・・この賭けは負けると判っていた。


先ほど親指を咥えられたころから、秘所が熱くなり始めていた・・


仰向けさせた私に唇を重ね、手を股間に伸ばし、掌で全てを覆う。


耳たぶを噛みながら、ほらね、と囁く。


左を下にして横臥させ、首筋から肩へと唇を這わせ、後ろからおっぱいを弄る。


おっぱいを離れた手が、腰の窪みを経て昨夜から着けっぱなしのガーターベルトへ辿り着いたとき、彼が体の向きを変えた。


なにが始まるのか、およそ予想でき・・・なんと私は、そのことへの期待に溢れていた


お尻の膨らみを揉み砕きながら、右足の膝を取って体に引き付けた。


初めての姿勢だけど、秘所は剥き出しになっているはず・・しかもこの時間、その場所は陽の光を浴びている


ガーターベルトに沿って舐めていた舌が離れ、伸ばした右足太ももの内側、膝近くに移動した


そこから、ぺろぺろと舐め廻しながら登ってくる・・やがて、太ももの付け根からウァギナへ・・


ジュルジュルと音を立ててラブジュースを吸い取り、そのまま後ろの穴へずれ、舌で塗り付けた。


「凄い量だけと、これだけじゃ、きっと痛いよね」


あぁ、彼の指が入ってくるんだ・・・、その言葉で更に期待が募る


冷やりとした何かが塗り付けられた。あの馬油!


初めて後の穴に触る指が、周囲に馬油を塗り込んでいる。


固く閉ざされている穴の周囲を、指腹で揉みほぐすように押したり撫でたり、ときどき真ん中を掠めるが、無理に突っ込もうとはしない。


初めての箇所を押し広げられて・・痛みも不快感もなく、ゾワゾワと未知の感覚が沸き上がる。


周囲を彷徨っていた指が真ん中に触れ始め、外側から内側へ、内側から外側へと、丁寧なマッサージが続く。


やがて、ゾワゾワとした感覚が、なんとはなしに心地良くなり始めた。


口づけして愛されるときとは異質な、快感未満の心地良さ。


・・ねぇ、、その指を、、もう焦らさないで、、・・いつの間にか私は、彼の指が入ってくることを、熱望していた。


焦らすようなマッサージが暫く続いた後、やっと指の動きが真ん中に集中し、指腹から指先に変わった。


穴が呼吸している、と自分でも判る。膨らんでは萎む、そのリズムに合わせて押し引きしていた指が、ちゅる、と滑り込んだ。


「うっ」


待ち望んだその時、思わず声が出るが痛みはない。次のリズムに合わせて、スポン、と出てゆく。


ちゅる、スポン、ちゅる、スポン、指先だけのはずだが、その出入りの都度、不思議な快感が訪れ、しだいに声が大きくなる。


出入りする指先が、右へ左へ上へ下へと、力の向きを変えながら、穴を広げるかのようにマッサージを繰り返す。



指の出入りが途切れた、と思ったら、大量の馬油が中心に塗られ、第二ラウンドが始まった。


リズムに合わせて滑り込んだ指先が、次のリズムで出てゆかず、その次のリズムでさらに深く押し込まれ、一気に引き出される。


ちゅる、ちゅる、スポ~~~ン、ちゅる、ちゅる、スポ~~~ン。


押し込まれるときの快感と、引き出されるときの快感、全く異質な快感の大波が、行きつ戻りつ襲い掛かる。


何度か繰り返した後、指の全長が押し込まれ、動きが停まった。


ゆっくりと引き出された指が離れ、もう終わりなの? と思った瞬間、お腹に当てられていた左手が動き始めた。


既にクリトリスに達していた指が、やさしく突く。後ろに集中していた意識が、前に引き戻される。


「あっ~~~、ぁっ、ぁっ」


するとまた、右手が動き始める。後の穴に入ってきた指が何度か往復した後一瞬止まり、別の指が、前の穴に入ってきた。


二つの穴それぞれに指が挿し込まれ、二本の指が穴の境の壁を挟んでいる。右手全体を細かく振動させ始めた。


二本の指が、何度も引き出されてはまた深く押し込まれ、その間もクリトリスへの刺激は止まらない。


味わったことが無い強烈な快感に襲われ、悲鳴に近い声が出る。


押しのけるように背中を突くと、体を離した彼が向きを変え、そのままの姿勢で入ってきた。


横向きで開く私の右足を抱え込み、両足で上半身を挟んで、股間と股間を擦り合わせるような姿勢。


いつもとは違う角度で入った坊やが、いつもとは違う場所を、刺激する。彼が動き出すと、初めての快感に貫かれた。


大きな声で呻く私のおっぱいを、鷲掴みして揉み砕く。


「!!!うっぅ~~!!!、あっぁ~~~!!!、!!!ん~~ん~~ん~~ん~~!!!」


言葉にならない叫び声の中、彼が爆発した

<<03-01 私フェチ>

彼の仕事部屋には、小さなピンチが沢山付いた「物干しハンガー」がある。


そのピンチで吊り下げられるのは・・私の下着。


毎日の洗濯も、ほぼ終日閉じ籠っている彼が担う。


私が出勤した後、二人の汚れ物を全自動洗濯機に放り込むだけのことだか、ひとつだけ対象外のモノがある。


私の下着、私の肌に触れたものは全て、丁寧に手洗いし、仕事部屋で干す。


アイデアが湧かなくなったら、ハンガーにぶらさがる私の下着を眺めるらしい。


刺繍で飾られたあのスリップを見ているとアイデアが湧く・・ほんとかどーか判らない。


あなたって、下着フェチよね!


いやぁ、違うよ、下着ならなんでも良いわけじゃない、君の下着でなきゃダメなんだ。


どんなにエッチな下着でも、君が身に着けたモノじないとね・・


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私の職場は24時間エアコンが入り、動き回ることも多いので、カッチリ系(笑)の下着で固めている。


肩を覆うシャツと臍下まである深履きパンティ、冬場はガードルも着けている。つまりはユニクロスタイル。


横ひもショーツなんて問題外、紐スリップさえ持っていない・・・彼にプレゼントされるまでは!


それを纏った私を嬉しそうに眺める彼、見つめられて体の芯が熱くなる私、祭りの装束となる下着!


彼を喜ばせる下着、いやいや、彼に魅せつける下着を探してみよう・・・


デパートなどのランジェリーショップの多くが、エスカレータの降り口、人目を惹くところにある。


あるとき、そうと知りつつも、これまで入ったこともない店に、立ち寄った。


奥まったショ―ケースのマネキンが、あのスリップとショーツを纏っていた。


プライスタグを見て吃驚、スリップが28,000円、ショーツは12,000円! ガーターベルトは幾らなんだろう?


その隣、腰から膝までのマネキンが、ちょっとどころか、とんでもなくエッチなショーツを着けていた。


小さめのエプロンみたいで、上端の左右に金属のOリングが付いている。


恥丘を覆う「エプロン」の下部から伸びる二本の紐が、股間を潜り、お尻の膨らみを経てOリングを抜け、腰の窪みの下で結ばれている。


クロッチは無いように見える、、もしかして、あの紐はウァギナに食い込んでる? 


売り子さんに、これ・・と言うのは恥ずかしかった・・4,800円!


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食事を終えたテーブルで、あなたが喜びそうなモノよ、とデパートの包みを見せた。


なに?、プレゼント?、なんかあったっけ?


そうね、コレそのものはあなたのモノじゃないけど、開けてみて。


怪訝な顔つきで包みを解き、ソレを手に取って・・・直ぐに判ったらしく、顔を上げて微笑んだ。


これを着けた君がプレゼントなんだね!


そうよ、で、明日は、あのハンガーに吊るし・・・あなたって、私フェチ、よね!

<<04-01 ちょっと>>

彼とこーなった最初のころから、ちょっと、が合言葉になっている。


何度目かのデートで、今日はちょっと、と言っただけで、彼は全てを察してくれた。


通い婚状態になって以降、ちょっとの日でも、ここでは彼に抱かれて眠る。


バックハグ状態で横になり、下腹部に当てられた掌が心地よい。


その期間中、私だってムラムラするときがあるし、彼も「お預け状態」は苦しい(?)はず。


お腹に当てられた手が股間に伸びることなど無いけれど、サニタリーショーツの上から、ナプキン越しに触られたら・・・と思うこともある。


そんなとき、彼のもうひとつの手を、おっぱいに誘う。


やさしく揉み砕かれて、ムラムラが快感に変わり始め、背中を押し付ける。


太もも辺りで、彼の坊やが大きくなる。


体を返して彼にしがみつき、ディープなキス。


押し倒すように仰向けさせた彼のパンツを脱がし、そそり立つ坊やを握り緊め、唇を寄せる。


先っちょから流れ出す彼のラブジュースを舐め取り、頭を含もうとするけど・・・大きくて無理。


長い本体(?)の裏を舐めながら股間に辿り着き、袋を咥え、舌でマッサージするように中の球を転がす。


袋から先っちょまで何度か往復した後、親指と中指で本体を囲み、上下に擦ってあげる。


その間、口に含んだ先っちょが、私の手の動きに沿って、舌の上を行き来する。


やがて彼の体が強張り、、、爆発した。


彼からの捧げもの、味わいつつ飲み込んで、小さくなって行く坊やを追いかける。


そのままの姿勢で眠ることもあるけど、バックハグの姿勢に戻って抱きしめる彼に、ありがとう、と囁かれるだけで、私のムラムラは幸福感と満足感に変わる。



タンポンを用意し、ねぇ、これを入れて触って・・、と言ったら、彼はどーするだろうか?