<<03-01 私フェチ>

彼の仕事部屋には、小さなピンチが沢山付いた「物干しハンガー」がある。


そのピンチで吊り下げられるのは・・私の下着。


毎日の洗濯も、ほぼ終日閉じ籠っている彼が担う。


私が出勤した後、二人の汚れ物を全自動洗濯機に放り込むだけのことだか、ひとつだけ対象外のモノがある。


私の下着、私の肌に触れたものは全て、丁寧に手洗いし、仕事部屋で干す。


アイデアが湧かなくなったら、ハンガーにぶらさがる私の下着を眺めるらしい。


刺繍で飾られたあのスリップを見ているとアイデアが湧く・・ほんとかどーか判らない。


あなたって、下着フェチよね!


いやぁ、違うよ、下着ならなんでも良いわけじゃない、君の下着でなきゃダメなんだ。


どんなにエッチな下着でも、君が身に着けたモノじないとね・・


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私の職場は24時間エアコンが入り、動き回ることも多いので、カッチリ系(笑)の下着で固めている。


肩を覆うシャツと臍下まである深履きパンティ、冬場はガードルも着けている。つまりはユニクロスタイル。


横ひもショーツなんて問題外、紐スリップさえ持っていない・・・彼にプレゼントされるまでは!


それを纏った私を嬉しそうに眺める彼、見つめられて体の芯が熱くなる私、祭りの装束となる下着!


彼を喜ばせる下着、いやいや、彼に魅せつける下着を探してみよう・・・


デパートなどのランジェリーショップの多くが、エスカレータの降り口、人目を惹くところにある。


あるとき、そうと知りつつも、これまで入ったこともない店に、立ち寄った。


奥まったショ―ケースのマネキンが、あのスリップとショーツを纏っていた。


プライスタグを見て吃驚、スリップが28,000円、ショーツは12,000円! ガーターベルトは幾らなんだろう?


その隣、腰から膝までのマネキンが、ちょっとどころか、とんでもなくエッチなショーツを着けていた。


小さめのエプロンみたいで、上端の左右に金属のOリングが付いている。


恥丘を覆う「エプロン」の下部から伸びる二本の紐が、股間を潜り、お尻の膨らみを経てOリングを抜け、腰の窪みの下で結ばれている。


クロッチは無いように見える、、もしかして、あの紐はウァギナに食い込んでる? 


売り子さんに、これ・・と言うのは恥ずかしかった・・4,800円!


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食事を終えたテーブルで、あなたが喜びそうなモノよ、とデパートの包みを見せた。


なに?、プレゼント?、なんかあったっけ?


そうね、コレそのものはあなたのモノじゃないけど、開けてみて。


怪訝な顔つきで包みを解き、ソレを手に取って・・・直ぐに判ったらしく、顔を上げて微笑んだ。


これを着けた君がプレゼントなんだね!


そうよ、で、明日は、あのハンガーに吊るし・・・あなたって、私フェチ、よね!