<<06-01 フルコース>>

お風呂での前撫を終え、彼と私だけの祭りの装束を整える。


いつしかこの時間は、心高ぶるひとときとなり、彼のために装うことが、私自身の楽しみになった。


始めのころの「見られる恥ずかしさ」が、今では「見せてあげる喜び・見てもらう幸せ」へと変わっている。


今宵の衣装は、届いたばかりの「ロッソ」、真っ赤な下着セット。


お臍の下くらいまでしかないキャミソール、ガーターベルトを巻き、ちっちゃなTバックを着ける。


鏡に映るその姿は、エロティック、我ながらそう思う。


けれどもこのTバックは些か小さく、恥丘を覆うのがギリギリ、上にも左右にも恥毛がはみ出している。


赤と黒の対比が、卑猥な気配を漂わせ・・・



ディープキスの応酬から、私たちの「フルコース」が始まった。



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いわゆる「引き籠り」かどーかはともかく、外出を嫌う彼だけど、トライブだけは好きなようだ。


ただしそれは、本当に「ドライブ」だけ、スキーもせず泳ぎもしない。唯一の目的はB級グルメだそうで、車内に「閉じ籠っている」ことに変わりない。


ある日のドライブ、お急ぎの方2,800円、との看板を掲げたラブホテルを見て、二人、大笑い。


お急ぎ・・・って、どんなエッチだろうね?


時間を計ったことは無いけど、いつも「フルコース」よね!


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どれほどの時が流れたのか・・彼の腕の中で、意識が戻った。


私の中で彼が爆発したところまでは覚えているが、、その後は・・


腕を抜け、トイレを済ませて戻ると、横向きになって微笑む彼が、ベッドを叩いて誘う。


ここへおいで・・、滑り込む私にやさしくキスして、囁く・・良かったみたいね、いっぱい感じてくれて嬉しいよ。


確かにそーだけど、わざわざ口に出すなぁ! と思いつつ、キスを返す。


その囁きには、続きがあった。


おっぱいを掠め、股間に向かった手が、恥毛を弄っている。


これ、ショーツからはみ出してたよね・・・、実はね、これ、クンニのとき邪魔なんだよ。


ね、ね、ね、これ、全部ちょうだい!


全部って、、?


ツルツルにしたい、腋みたいに・・・