<<16-05 心の縛り>>

目覚めたら、真っ暗になっていた。トイレへ向かい、戻ると彼も起きていた。


あぁ~、もう7時過ぎかぁ~、夕食にしようよ・・、ナニができるかなぁ・・、チャーハンで良い?


大きなエプロンというか、前掛けを着けた彼が、料理を始めた。


夕食を終え、テーブルの下で足を絡ませたまま、まったりとしたひと時の後、お風呂へ入ろう・・



まだ復活しないんだぁ~泡塗れの手でチンチンを握り緊め、そう囁いた。


二回も絞り出されたからね・・、ねぇ、このシーンも、初めてだよね?


初めてのシーン・・? 彼がナニを言おうとしているのか、判らなかった・・


ほら、君の体には、泡が付いてないでしょ! あっ、いつもとは逆だ、と気づいた。


いつもは、彼が泡塗れにした私の体を、彼に擦り付けるところから始まる。


今日は、私が彼を泡塗れにし、チンチンを握り緊めている・・


私を抱き締め、深くて長いキスの後、彼が続ける。


何度も言うけどね、君のその姿勢が嬉しいんだ・・、これまで君は、ぼくの全てを受け入れてくれた・・、拒まれたことが無い・・


でも、君がリードしてくれたのは、さっきのフィラチオが初めて、そして、これが三度目かな・・、嬉しいよ・・


抱き締める腕に力が入り、チンチンが復活し始めた。


より長くてより深いキスを返し、抱き締める腕を抜けて、彼の前に膝まづいた。


お湯をかけ泡を落とした坊やに唇を寄せ、やさしく噛みついた。まだ、口に入るサイズ・・


あぁあぁ・・嬉しいけど、それ以上はダメッ・・、腰を引いた彼が続ける・・


今日は未だ、君の中へは入っていないんだ・・、ウァギナへ触ってもいない・・、後ろの穴にもね・・


三回目を絞り出されたら、ナニもできなくなるよ・・


私の緊張を解そうとするその言葉が嬉しく、また可笑しくて、笑いながら立ち上がった。


仁王立ちするかのように裸体を晒し、ね、洗って・・、いつものように・・



バスタブでバックハグした彼が、両の手で、おっぱいを掬い上げる。


さっきはこれ、潰れてたよね・・、いやらしい形だったのか、妖しい形だったのか、キャミに覆われて判らなかった。


こんどは、素肌のまま縛ってあげる・・、潰れた形がはっきりと見えるようにね・・、



ウふっ、研究成果は未だあるのね・・、痛くしないでね・・、楽しみにしていることが言外に伝わるよう、甘い声で返す。



黒い紐パン着けて・・、Tでもフルでも良いよ・・、スリップもキャミも無し、今度は素肌を縛るんだから・・


彼は、そう言い残して、バスルームを出た。


選んだフルバックは、前身頃が狭く、ツルツルでなけれは着けられない仕様(笑)。



腰の上、いつもならガーターベルトが巻き付く辺りに、二つ折りのロープを巻き付けた。


お臍のあたりから下へ垂れるロープに、いくつか結び目を作って、股間を通す。


およそのところ、その結び目の役割を予想でき・・、ロープを背中で引き絞られて・・、


三つの結び目が、ちょうどのカ所に当たっている。ショーツの上からだけど、はっきり判る・・


楽しみにしてたけど・・、これは無理だ、これで快感なんて、絶対に無理!



ねぇ、これは嫌、解いて・・、


ロープの結び目があちこち刺激するけど、ナニか違うの、いやぁな感じ。


いつかあなたが言ってた、、ウァギナへ入れるのは、指とちんちんとタンポンだけ、、そのとおりよ。


あなたの研究成果を無駄にするけど・・、もうロープは十分、いつものように愛して・・



解けたロープが床へ落ちるのと同時に、彼に飛びついてベッドに押し倒し、体を入れ替えた。


抱き着いて耳元に囁く・・、フルコースで愛して・・、クンニもたっぷりよ・・、明け方まで楽しみましょ・・、



いままでにも、フィラチオしたいと思ったことも、それを握り緊めたいと思ったこともあったし、秘所を愛して欲しいと願ったこともあった。


けれど、それを実行し、口に出したのは、今日が初めて。


赤いロープの緊縛は、心の縛りを解いてくれた。